軽貨物とトラック、どちらを手配すべき?  それぞれの特徴と用途を紹介


荷物を輸送したい時は、運送業者に仕事を依頼することになります。この時に重要になるのが、使用する車両の種類です。コストも考慮しつつ安全に荷物を運ぶためには、適切な車両を選ばなければなりません。どの車両を使うべきか、迷った経験のある方も多いのではないでしょうか。ここでは、いわゆる軽貨物と大型トラック輸送の違いや、それぞれの用途をご紹介します。




■軽貨物は軽自動車の貨物車。一般の軽自動車より運搬に適している



軽貨物とは、「軽自動車の貨物車」という意味です。軽ワンボックスや小型車両での配送が基本で、小さな荷物の輸送や、最近だとネットスーパーの配送なども担っています。ナンバープレートが黒色の車両は「事業用貨物車」なので、単に軽貨物車と呼んだ場合は、こちらを指すことが多いでしょう。


また、一般的な軽自動車と軽貨物車にも違いがあります。最も大きな違いは、自動車の乗車設備(運転者席の後方)を最大に利用した時、残された部分=荷物を積む場所の床面積が、乗車設備の床面積より大きいかどうかです。要するに、荷物を積むスペースの面積の方が人の乗る場所の面積より大きいことが、貨物車の条件の1つとなります。


そして、積載貨物および乗車人員の重量も差別化のポイントです。考え方は面積と同じで、乗車設備を最大限に利用した時、残された部分=荷物を積む場所に積み込める荷物の重量が、乗っている人員の重量より大きい必要があります。


さらに、荷物の積卸口も使いやすい場所・大きさでなければなりません。つまるところ、徹底して荷物の運搬に適した構造になっているのが軽貨物車なのです。それでいて小型で運転しやすいため、とても効率よく荷物を運搬することができます。




■大型トラックは長距離・大量輸送向き。準中型は近隣への配送も



次は、軽貨物車と並んで輸送によく使われる、トラックの特徴を見ていきましょう。大型トラック(大型自動車)は、車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上と定められている車両です。単に「大型トラック」と呼んだ場合は、いわゆる10tトラック以上の車両を指すこともあります。その大きさにより多くの荷物を積載できるので、長距離輸送・大量輸送には大型トラックがおすすめです。


一方、中型トラックや準中型トラックと呼ばれる車両もあります。中型トラックは車両総重量7.5トン以上11トン未満、最大積載量4.5トン以上6.5トン未満の車両。準中型トラックは車両総重量3.5t以上7.5未満、最大積載量2.0t以上4.5t未満の車両です。準中型でも比較的多い4tトラックなどであれば、近隣への配送も珍しくありません。荷物を大規模な営業所から、各地域の営業所に運ぶ時などに使用されることが多いでしょう。




■荷物の量、大きさで車両は変わる。小型の荷物は軽貨物車で!



ここまで見てきたように、一口に輸送用車両といってもいろいろな種類があります。そして、輸送できるなら何でもいいというわけではなく、荷物の量や大きさに応じた車両を選ばなければなりません。小型・少量・短距離の輸送に大型トラックを使っても無駄が多く、そもそも輸送を断られることもあるでしょう。


特に荷物が小さい場合には、配送距離に関わらず軽貨物の車両を手配した方が費用を抑えられます。トラックに比べ、手配がしやすいのもメリットです。配送時に注意が必要なパソコンなどの精密機械も運べますし、緊急の配送が必要な場合にも利用できます。これまでトラックしか使ったことがなかったという方も、小型の荷物の輸送には軽貨物車を使ってみてはいかがでしょうか。



アイアンドアイ千葉中央は千葉県千葉市を拠点に、ネット通販やネットスーパーの配送、企業専属便、ルート便などの軽貨物運送・一般貨物運送を手掛ける会社です。どのようなお客様のご要望にも対応できる配送プランをご用意しております。「配送が必要だけど、軽貨物でいいのかわからない」「緊急で配送が必要になった」などと配送関係でお困りの際は、ぜひ弊社までお問い合わせください。