荷物を配送する時、悩ませられることも多いのがコストの問題です。必要な配送であったとしても、許容範囲を超えるコストがかかってしまうのは、うれしい話ではありません。どうすれば配送コストを抑え、負担を感じることなく荷物を運べるのでしょうか。ここでは、配送コストがかさんでしまう理由や、おすすめの削減方法をご紹介します。
■配送コストは物流コストの一部。全体を見ることが大切
配送コストの削減を考える際に意識しておきたいのが、「配送コスト」は「物流コスト」の一部でしかないということです。配送コストは、ドライバーの人件費やガソリン代、高速道路の料金など、「配送自体」にかかる費用に過ぎません。目を向けるべきなのは、より広い範囲の費用も含めた物流コストの方なのです。
物流コストに含まれる配送コスト以外の費用としては、荷物の包装費用・流通加工費用や、保管場所の賃料・使用量、商品管理費、事務処理用のシステム管理費、荷役や検品を行うスタッフの人件費などが挙げられます。物流コストが許容範囲をオーバーしている時は、配送コストだけでなく、その他のプロセスや費用に原因があるのかもしれません。
そのため、配送コストを削減したいのであれば、視野を広げて物流コスト全体を見ることが大切です。何が物流コストの総額を押し上げているのかがわかれば、改善点も見つけやすくなるでしょう。
■配送コストは人為的なミスや、業務の無駄・無理によってかさむ
物流コスト全体を見直した結果、「やはり配送コストに問題がありそうだ」という結論に至ったとします。この時、真っ先にドライバーの人件費が槍玉に上がるかもしれませんが、決めつけはおすすめできません。配送コストがかさむ理由は、他にもいろいろあるからです。どのようなポイントに注目すればいいのでしょうか。
まず、絶対に排除しなければならないのはヒューマンエラー、つまり人為的なミスによる損です。配送先の登録ミスやピッキングミスなどによる誤配送が発生し、荷物を届け直さなければならなくなるケースが典型例でしょう。ヒューマンエラーが頻発しているようなら、何よりもそれを改善しなければなりません。
また、キャパシティに対して実際に行なっている仕事が少なすぎる、あるいは多すぎるというケースにも要注意です。前者は明らかな無駄であり、後者はスタッフに無理をさせて体調やモチベーションに影響します。2つの状況を行き来して、仕事にムラが生じていることもあるでしょう。最大限の効率で仕事を回すためには、キャパシティに応じた適切な仕事量の確保が重要なのです。
そして、物流の全工程をしっかりと管理できているかどうかにも注目しましょう。管理体制が不十分だと、誰が・いつ・どこで・どんな作業を・なぜしたのかということが把握できません。これでは、何か問題があったとしても、改善すべき点を正確に分析できないのです。新たな管理システムの導入や、チェック体制の刷新などを検討してみてください。
■配送コストは、拠点の集約や業務委託で削減できる
前項で紹介したポイントは、どちらかというと細かい問題点、見えない問題点を改善するためのものです。これらはもちろん重要ですが、もう少し抜本的な改革を求められることもあるでしょう。そこで、大幅に配送コストを削減できる可能性のある、2つの方法をご紹介します。
・拠点が多い場合は集約を
配送のための拠点が必要以上に多いと、賃料や管理費といった諸経費の無駄が発生しやすくなります。無駄が多いと思われる拠点を統合・集約すれば、経費を大幅に削減できるでしょう。その分、配送距離が長くなるなどの影響も生じますから、総合的に最もお得になる集約方法を検討してください。
・配送の業務委託によるコスト削減
自社でトラックをお持ちだと、車両の維持費やドライバーの人件費がかかってしまいます。不定期での配送が中心の場合、これらの費用が無駄になりがちです。定期的な配送があったとしても、頻度が低ければやはり無駄が生じます。
このような時は、配送の専門業者に業務委託するのがおすすめです。必要に応じて配送を依頼すればよくなり、自社で配送手段を維持する負担がなくなります。委託費用を考慮しても、総合的にはコスト削減になることが多いでしょう。加えて、業務の無駄がなくなることで、作業効率のアップも期待できるのです。
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